日本にはご先祖さまから〈姓〉と〈紋〉 を受け継ぐ習慣があります。
紋とはいわゆる家紋です。
通常、礼装の着物には家紋があります。
紋付袴や留袖には〈五つ紋〉で最上級のフォーマルとされ、
紋の数で<三つ紋>〈1つ紋〉の準礼装になるセミフォーマルと分けられます。
紋はおおよそ5000種類はあるといわれます。
二センチ四方の小さな意匠は日本だけのデザインの宝庫です。
平安時代、貴族たちは自分の物とわかるように競ってあらゆるものに
装飾的な家紋をつけました。
戦国時代になると、敵か味方か分かるように旗物に目印になるように紋をつけたそうです。
江戸時代は大名たちの格式がわかるものとなり、この頃から庶民の間にも浸透していきました。
現代ではなかなか家紋を見る機会は少ないですが
うちの家紋と同じ家紋を見るとなぜか他人さまではないような親近感があります。
ご先祖様が一緒かも?
ご自宅の家紋をご存じですか。
自分のルーツが分かるかもしれません。