【ご自宅で花嫁支度シリーズ②】
生まれ育った家から花嫁になるということ
花嫁姿になる場所は、結婚式場やホテルだけではありません。
生まれ育ったご自宅で花嫁支度をするという選択には、会場支度にはない言葉では表しきれないほどの感動と温かさがあります。
幼い頃から過ごしてきた家。
家族と笑い合い、ときには叱られ、たくさんの思い出を重ねてきた場所です。
その家で白無垢や色打掛に袖を通し、鏡に映る自分の姿を見た瞬間、「いよいよこの日が来たんだ」と実感される花嫁様も少なくありません。
会場は遠いから、年寄りは迷惑かけるからと結婚式に参加しない祖父母様、
私はその光景を何度も見てきました、本当は孫の晴れ姿を一緒にお祝いしたいのに、お迎えのバスに乗ることなくお見送りをされる祖父母様、いたたまれない気持ちになったことが今でも思い出されます。
ご自宅でのお支度は参加しない祖父母に見てもらえるからと、ご自宅お支度をされる花嫁様、
いろんなご家庭があっていろんなご事情があります。
一生に一度の最高の晴れ姿を見てもらいたい。
「きれいになったね。」
その一言に、嫁ぐ花嫁様の幸せを願う想いが込められています。
ご兄弟、ご親族、そしてお世話になったご近所の方々が「おめでとう」と声を掛けてくださることもあります。
ご自宅から出立の花嫁様を、地域の皆様が温かく見送ってくださる光景は、昔から日本に受け継がれてきた美しい風景の一つです。
私もこれまで多くのご自宅で花嫁支度をお手伝いしてきましたが、ご家族の笑顔や涙に触れるたびに、この時間の大切さを実感しています。
花嫁支度とは、単にヘアメイクや着付けをする時間ではありません。
「おめでとう」「幸せになってね」という想いを伝え、花嫁様が「行ってきます」と新しい人生へ歩み出す、
大切な節目の時間でもあります。
だからこそ、杠では技術だけではなく、その場に流れる空気や、ご家族との時間も大切にしながらお支度をさせていただいています。
生まれ育った家から花嫁になる。
それは、ご家族にとっても、花嫁様にとっても、一生心に残るかけがえのない思い出になることでしょう。
人生の節目となる大切な一日を、ご家族と過ごすかけがえのない時間とともに、心を込めてお手伝いいたします。


