【佐賀の結婚式】受け継がれてきたもの① 〜母が選ぶ花嫁衣装〜
結婚式の形は、時代とともに変わってきました。
今では、新郎新婦お二人で衣装選びをされることが多く、楽しそうに相談しながら試着をされる姿をよくお見かけします。
その時間も、とても素敵なひとときです。
でも、私が美容師になった頃、そして子どもの頃から見てきた結婚式は少し違っていました。
花嫁衣装を選びに来られるのは、お母様やお祖母様、そして花嫁様。
「娘に一番似合う衣装を選んであげたい。」
その想いが、衣装合わせの時間いっぱいにあふれていました。
スタッフも女性ばかり。
白無垢や色打掛を一枚一枚合わせながら、
「こちらも似合うね。」
「この色はお顔映りがきれい。」
そんな会話が自然と交わされていました。
今思えば、あの時間は単なる衣装選びではありませんでした。
大切に育てた娘を送り出す、ご家族の愛情が詰まった時間だったのです。
私は子どもの頃から祖母や母が花嫁支度をする姿を見て育ち、美容師になってからは、その場に立ち会うようになりました。
何十年経った今でも、衣装合わせのあたたかな空気は忘れることができません。
結婚式の形は変わっても、大切な人を想う気持ちは変わりません。
だから私は、花嫁さまだけでなく、ご家族の想いにも寄り添いながら、お支度をさせていただきたいと思っています。
これから、このブログでは**「受け継がれてきたもの」**として、祖母、母、そして私が見てきた結婚式や花嫁支度の記憶を、一つずつ綴っていきます。
誰かの心に、そっと残る物語になれば嬉しいです。
**ヘアメイク着付け 杠(ゆずりは)**では、佐賀を中心に、白無垢・色打掛・神前式・仏前式・和装婚礼のお支度を承っております。
三代にわたり受け継がれてきた技術と想いを大切にしています。
【佐賀の結婚式】結納からお顔合わせへ。変わるかたち、変わらない想い
最近では、「結納」を行うご家族が少なくなり、「両家顔合わせ」という形を選ばれる方が増えました。
以前は、仲人様を立て、ご両家が正式に結納を交わすことが一般的でした。
振袖や訪問着に身を包み、少し緊張した表情で迎える結納の日。
その場に流れる空気は、これから新しい家族になるという節目を感じさせる、特別な時間でした。
私もこれまで、多くのお嬢様の結納のお支度をさせていただきました。
お母様が「今日はよろしくお願いします」と少し緊張した表情で来られたり、お父様が照れくさそうに送り出されたり。
花嫁さまだけではなく、ご家族それぞれの想いが伝わってくる一日でした。
最近では、ホテルやレストランでの「両家顔合わせ」が主流になり、服装もワンピースやスーツなど、以前より自由になっています。
時代とともに形は変わりました。
でも、変わらないものがあります。
それは、お互いの家族を大切に思い、「これからよろしくお願いします」という気持ちです。
結納でも、お顔合わせでも、その一日は人生の大切な節目。
結婚式だけではなく、その前にある一つひとつの節目も、ご家族にとってかけがえのない思い出になるからです。
【受け継がれてきたもの】佐賀祝い「一升入れ」をご存じですか?
今日、お顔合わせのお支度をさせていただいたお母様と、昔の結婚式のお話になりました。
「昔は一升入れをしましたよね。」
その一言を聞いた瞬間、とても懐かしい気持ちになりました。
最近では、結納を行うご家族は少なくなり、ホテルや料亭での「両家顔合わせ」が主流になっています。
服装も以前より自由になり、ご家族が和やかに食事をしながら親睦を深める形が増えました。
一方で、私が子どもの頃から見てきた佐賀の結婚式には、結納の前に「一升入れ」という風習がありました。
新郎側から新婦側へ一升の日本酒を持参することです。
地域によって形はさまざまですが、新しい家族としてご縁を結ぶ大切な儀式の一つでした。
今では耳にする機会も少なくなりましたが、今日、その言葉をお客様の口から聞き、「昔の結婚式を知っている方がいらっしゃる」と、とても嬉しくなりました。
私は祖母、母、そして私と三代にわたり、たくさんの結婚式に携わってきました。
結婚式の形は時代とともに変わっています。
結納からお顔合わせへ。
自宅でのお支度から式場でのお支度へ。
それでも変わらないものがあります。
それは、ご家族が新しい門出を心から祝う気持ちです。
これからも、このブログでは「受け継がれてきたもの」として、昔の結婚式や花嫁支度、そして佐賀に残る婚礼文化を少しずつ綴っていきたいと思います。
いつか、このブログを読んだ方が、
「そういえば祖母もそんな話をしていた。」
そんなふうに、ご家族の会話が生まれたら嬉しく思います。


